サンローランの代名詞ともいえる「サックドジュール(Sac de Jour)」
シンプルながらもエレガントなデザインと高い収納力を兼ね備え、ビジネス・プライベート問わず幅広い層に支持される定番バッグです。
今回は主にメンズ向けとして販売されている「ラージ」サイズのスムースレザータイプを購入し数年使用してきた筆者が、その魅力や使い勝手を詳しくレビューします。
サックドジュール ラージのレビュー 使い勝手は良い?
サックドジュール ラージの外観や使い勝手をレビューします。
サックドジュール ラージの特徴

フォーマルからカジュアルまで合わせやすい
黒一色でシンプルかつラグジュアリーなデザインはスーツに合わせても邪魔にならず、ビジネスでも違和感なく使用できます。だからといってフォーマル感が強いわけでもないため、休日のカジュアルコーデにも自然になじみます。
ひと目でわかるレザーの高級感
スムースレザーは見た目に高級感があり、触り心地はしっとりなめらか。一方で傷が付きやすいデメリットもあるため、日常使いにはグレインレザーのほうが使いやすいと思います。
丈夫さと高級感
厚みのあるレザーを使用しているため、カジュアルに使うだけでなくビジネスシーンでも長く使えるデザインです。金具にも「Saint Laurent Paris」のロゴが控えめに刻印され、高級感を演出しています。
容量と収納力
ポケット配置

中央にジップ付きポーチ(仕切り)を備え、両サイドはオープンポケットとして広めに使えます。小物収納に適した内ポケットもあり、財布や名刺入れなどが余裕を持って入ります。
この仕切りは取り外しも可能なので、取り外して広いトートバック的な感じで使うこともできます。
A4書類やPCの収納

A4サイズの本や書類はもちろん、A4サイズを収納したファイルなども入ります。もちろんノートパソコンやiPad Proなどの大きめタブレットも余裕で収納可能。
ビジネス書類や雑誌も無理なく収まり、大きいものがたくさんあっても困りません。
重量感があって重い

サックドジュールは全体が厚みのある本革で作られているため重量感があります。
ラージサイズは特に大きいため中身なしの空の状態でもそれなりに重さがあり、しっかりした鞄という感じがします。収納量が大きいためPCや書類がたくさんはいりますが、入るだけ入れるととてつもなく重くなるので、収納力があるとはいえ沢山の荷物を持ち運ぶのには適していません。
ギチギチに荷物を入れずに、ゆとりを持った状態で荷物を入れるくらいが形も崩れず、ちょうどいい印象です。
特に使い勝手が良いポイント
ハンドバッグ&ショルダーバッグの2WAY

持ち手は短めですが、レザーの肩がけストラップが付属するためショルダーバッグとしても利用することができます。長さの調整も可能です。
とはいえ、レザーストラップは鞄の重量に対して細いため肩に負荷がかかります。厚みがあるベルトはラグジュアリー感がなくなってしまうので仕方ないといえば仕方ないのですが、実用性という意味では低め。(今期のサックドジュール ラージのベルトは少し太めなので肩への負担は少なめかも)
ただ、見た目的にも手持ちのほうがバランスが良いので個人的にはショルダーバッグとして使うことはありません。
耐久性が高く、型崩れなし

レザーは使い込むうちに柔らかくなりやすい性質がありますが、サンローランのサックドジュールは革が分厚いため数年間、使っても肩ぐずれなどは一切ありません。とはいえ、変な形で長期間保管していたりすると普通に型くずれする可能性はあるので長期保管する場合は詰め物を入れておくほうがいいでしょう。
一番ダメージを受けやすいハンドルの作りも、非常に堅牢で高い耐久性を誇ります。
数年ずっと使っていてもハンドルの革が摩耗したり、ステッチがほどけたりといったことがありません。
デザインディテール
ロゴやステッチのこだわり
サンローランのロゴは外側に小さく押印されているだけで主張しすぎず、洗練された印象。ステッチも丁寧で、全体的にミニマルに仕上がっています。
パドロック(南京錠)がアクセントに

付属の小さな鍵と南京錠がチャームのようにぶら下がり、デザインのワンポイントになっています。気分によって外してシンプルに使うことも可能です。
不便な点
とても良いバッグですが、不便な点もいくつかあります。
収納力は高いが荷物が多いと重い

収納力はかなりありますが、本革で空の状態でもそこそこ重たいのでたっぷり収納するとかなり重くなります。
また、ノートパソコンを入れてタブレットを入れたりすると流石に重くて底が軽く湾曲します。日常的に重いものをたくさん入れていると型くずれするかも知れません。
フタがしっかり閉じない
サックドジュールはトートバックのような構造のため、完全にファスナーやフラップで覆うことはできません。
普段使いなら気にはならないですが、他者に鞄を預けるようなシーンでは不便です。ホテルで荷物を預けたり飛行機に乗る時など「中身が少し心配」という場面があるかもしれません。

機内持ち込み可能なサイズですが、席の上のトランクに入れると中身がこぼれないか心配なので足元に置く感じになると思います。飛行機がメインの旅行にはバックパックのほうがおすすめです。
ちなみに飛行機を使う旅行にはこのノースフェイスのバックパック Roamer Dayを使っています。
雨や水気への弱さ
他のレザーバッグ全般に言えることですが、スムースレザーは特に水に弱いので、濡れたらすぐ拭き取るなどこまめなお手入れが必要です。雨の日とかは気を使います。
とはいえ、多少雨に濡れてもすぐにタオルやティッシュで水を拭き取ればしみになったりはしません。
メンズがサックドジュールを取り入れるコツ
ビジネススタイル: スーツやジャケパンに合わせるならブラックやネイビー、ダークグレーなど落ち着いたカラーがおすすめ。ロゴが控えめなのでビジネスバッグとしても安心感があります。
カジュアルスタイル: デニムやワイドスラックスに合わせると、バッグ一つで大人の余裕やモード感を演出できます。ショルダーストラップやパドロックをどう使うかで雰囲気を変えられるのもポイントです。
そもそもサックドジュールとは? サイズやバリエーションについて
サンローランの名作バッグ「サックドジュール」
1960年代にイヴ・サンローランがブランドを創業して以来、サンローランはパリ発のモードを牽引してきました。特に2012年からクリエイティブ・ディレクターを務めたエディ・スリマンは、ブランド名を「サンローラン パリ(Saint Laurent Paris)」に刷新するとともに、新たなアイコンバッグとして「サックドジュール」を誕生させました。
誕生と人気の理由
サックドジュールは、フランス語で「今日のバッグ(Sac de Jour)」という意味。トートバッグのように日常的に使いやすいよう設計されながらも、どこかエレガントな王道ハンドバッグを思わせるシルエットが注目を集めました。
登場当初はエルメス「バーキン」に似た縦長のフォルムも話題に。ミニマルなロゴ刻印と洗練された佇まいが世代・性別を問わず高評価を得て、瞬く間にサンローランを代表する一品となりました。
サックドジュールのサイズ展開・種類

サックドジュールは複数のサイズと素材展開が豊富で、公式サイトや取扱店でさまざまなバリエーションのサックドジュールを選ぶことができます。
また、サックドジュールは定番商品ですが、毎年微妙に仕様が異なります。
(シーズンによってレザー素材やカラー、ボタンや底のディテールなど細かな違いがあります。※基本的な形は同じ)
サイズ一覧

ナノサイズからラージサイズまで展開。A4書類やラップトップを収納したいなら、ミディアム以上が推奨サイズです。
サックドジュールのサイズ一覧と大きさの比較は以下のとおりです。
サイズ | 幅 (W) | 高さ (H) | 奥行き (D) |
---|---|---|---|
ナノ (Nano) | 約22cm | 約18cm | 約10.5cm |
ベイビー (Baby) | 約26cm | 約20.5cm | 約12.5cm |
スモール (Small) | 約32cm | 約25cm | 約16cm |
ミディアム (Medium) | 約36cm | 約27cm | 約19.5cm |
ラージ (Large) | 約40cm | 約30cm | 約20cm |
通常モデルとスープルモデルの違い
- クラシック(硬め)モデル: しっかり自立し、きちんと感のあるフォルムが特徴。
- スープル(ソフト)モデル: 柔らかいレザーでややくったりしたシルエット。ラフな雰囲気を好む方はこちらが人気です。
ラージサイズの魅力
ラージサイズは大容量でビジネスシーンや1泊程度の旅行にも対応しやすいのが利点。A4ファイルやノートPCが収まるうえ、サイドのストラップでマチ幅を絞れば荷物が少ない時もシルエットをすっきり保てます。
サックドジュール ラージは一生モノになり得る汎用性の高いバッグ
サンローラン「サックドジュール ラージ(スムースレザー)」を買ってから数年経ちますが使い勝手もよく概ね満足です。
- シンプルかつモードなデザイン
- ビジネスからプライベートまで使い回せるデザインとサイズ感
- 持つだけで洗練された雰囲気を演出できる高級感と丁寧な作り
といった魅力が詰まった名作バッグです。
重量感は確かにあるものの、収納力を重視する方や大人の落ち着いた雰囲気を求める方にはうってつけ。高級感のあるレザーならではの上品さとエレガントな艶感は他には代え難い存在感があります。
デイリーユースから特別なシーンまで活躍してくれ、丁寧にケアしながら長く使い込むほど愛着が湧く一生モノのバッグになることでしょう。