iPhoneで写真や動画をマニュアル撮影したい人向けのカメラアプリとして人気だった「Pro Camera by Moment」は、現在「Moment Pro Camera II」として別アプリで展開されています。
現行版のMoment Pro Camera IIは、シャッタースピード・ISO・ホワイトバランス・フォーカスなどを細かく調整できるだけでなく、対応機種ではApple Log、ProRes、10-bit録画、LUTプレビューなどにも対応した本格派のカメラアプリです。
この記事では、Moment Pro Camera IIについて、できること・注意点・おすすめできる人をまとめます。

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Moment Pro Camera IIとは?
Moment Pro Camera IIは、iPhone向けの高機能カメラアプリです。MomentはiPhone用レンズやケースなどの撮影アクセサリーも展開しているメーカーで、アプリもMomentのレンズ・ケース・アクセサリーと組み合わせて使いやすいように設計されています。
標準カメラアプリよりも細かく露出やフォーカスを管理したい人、写真も動画も1つのアプリで本格的に撮りたい人に向いたアプリですね。
| アプリ名 | Moment Pro Camera II |
|---|---|
| 価格 | 1,500円 |
| 対応端末 | iPhone、Apple Watch |
| 必要OS | iOS 18.0以降、watchOS 10.0以降 |
| 言語 | 英語 |
| 主な用途 | 写真撮影、動画撮影、マニュアル撮影、Log撮影、LUTプレビュー |
旧版ではiPadにも対応していましたが、現行版のApp Store互換性欄ではiPhoneとApple Watchが対象です。iPadで使いたい人は、購入前に必ずApp Storeの対応端末を確認しておきましょう。
旧版Pro Camera by Momentとは別アプリ
注意したいのが、現行版のMoment Pro Camera IIは、旧アプリ「Pro Camera by Moment」とUIや機能構成が異なる点です。
これから購入・導入する場合は、現行版の「Moment Pro Camera II」を選択してください。
Moment Pro Camera IIでできること
Moment Pro Camera IIの魅力は、iPhoneのカメラをより細かくコントロールできるところです。
- シャッタースピード、ISO、露出、ホワイトバランス、フォーカスを手動調整
- RAW、ProRAW、TIFF、HEIF、JPGでの写真撮影
- Apple Log、Open Gate、ProRes、10-bit録画などの動画機能
- 解像度、フレームレート、コーデック、ビットレートなどの細かな設定
- Waveform、RGBヒストグラム、オーディオメーターなどのモニタリング
- フォーカスピーキング、ゼブラ、グリッドなどの撮影補助
- LUTの読み込み、ライブプレビュー、映像への焼き込み
- 外部マイクやMomentレンズ・ケースとの連携
標準カメラアプリでも十分きれいに撮影できますが、Moment Pro Camera IIは「自分で露出や色を作りたい人」向けのアプリです。
ただし、Apple LogやProResなどはiPhoneの機種によって使える・使えないが分かれます。すべてのiPhoneで全機能が使えるわけではない点には注意してください。
Log撮影とは?
Log撮影とは、映像の明るさや色の階調を後から調整しやすいように記録する撮影方式のことです。
通常の動画よりもコントラストや彩度が低く、撮って出しでは少し眠い映像に見えますが、編集時にLUTを当てたりカラーグレーディングしたりすることで、自分好みの色に仕上げやすくなります。
- 白飛びや黒つぶれを調整しやすい
- 後から色味を作り込みやすい
- 複数カメラの映像と色を合わせやすい
- LUTやカラーグレーディング前提の撮影に向いている
写真でいうRAWに近いイメージで語られることもありますが、LogとRAWは別物です。RAWはセンサー情報を大きく残す形式で、Logは動画として扱いやすい状態で階調を広く使うための記録方式と考えるとわかりやすいですね。
また、Log撮影は「夜に強くなる魔法の機能」ではありません。暗い場所で露出が足りないままLog撮影するとノイズが目立ちやすくなるため、夜間撮影ではISOを上げすぎないこと、必要に応じて照明を使うこと、編集で無理に持ち上げすぎないことが大切です。
Moment Pro Camera IIのメリット
写真と動画を1つのアプリで細かく調整できる
Moment Pro Camera IIは、写真だけ・動画だけに特化したアプリではなく、写真も動画もまとめて細かくコントロールできるのが魅力です。
写真ではRAW、ProRAW、TIFF、HEIF、JPGなどを選べるので、撮って出し重視の人から後処理前提の人まで使いやすいです。
動画ではApple Log、ProRes、10-bit録画、Open Gateなど、iPhoneで本格的な映像制作をしたい人向けの機能が用意されています。
LUTを読み込んで撮影時に確認できる
Log撮影では、撮影中の画面が低コントラストで色の薄い表示になりがちです。Moment Pro Camera IIではLUTを読み込み、ライブプレビューしながら撮影できるので、仕上がりの雰囲気を確認しやすいのが便利です。
LUTをプレビューだけに使うか、映像に焼き込むかを選べる点も、撮影スタイルによって使い分けしやすいポイントです。
マニュアル撮影の補助機能が充実している
フォーカスピーキングやゼブラ、RGBヒストグラム、Waveform、オーディオメーターなど、撮影中に状態を確認するための機能も揃っています。
特にLog撮影やマニュアル露出では、見た目だけで露出を判断すると失敗しやすいので、ゼブラやWaveformが使えるのは大きなメリットです。
Momentレンズや外部マイクとの相性が良い
MomentはiPhone用の外付けレンズやケースを展開しているメーカーなので、Moment製アクセサリーと組み合わせて使いやすい点も特徴です。
外部マイクにも対応しているため、映像だけでなく音も含めてiPhone撮影のクオリティを上げたい人に向いています。
注意点:Slow ShutterとTimelapseは今後追加予定
旧版のPro Camera by MomentではSlow Shutterモードが使えましたが、現行版のMoment Pro Camera IIでは、Slow ShutterとTimelapseは今後追加予定の機能として案内されています。
そのため、光跡撮影や長時間露光風の撮影をメイン目的に購入する場合は、現時点で使える機能かどうかを必ず確認してください。
「昔のMomentアプリではできたから、現行版でもできるはず」と考えて購入すると、期待と違う可能性があります。
Moment Pro Camera IIのおすすめ設定
細かいUIはバージョンアップで変わる可能性がありますが、動画撮影で使うなら以下のポイントを意識すると失敗しにくくなります。
フレームレートとシャッタースピード
自然なモーションブラーで撮りたい場合、シャッタースピードはフレームレートの約2倍を目安にするのが定番です。
| フレームレート | シャッタースピードの目安 |
|---|---|
| 24fps | 1/48秒または1/50秒 |
| 30fps | 1/60秒 |
| 60fps | 1/120秒 |
屋外で明るすぎる場合は、シャッタースピードを無理に速くするより、NDフィルターを使うと映像らしい動きを保ちやすくなります。
ISOはできるだけ低くする
ISOを上げると暗い場所でも明るく撮れますが、その分ノイズが増えやすくなります。
Log撮影で暗部をあとから持ち上げるとノイズが目立ちやすいため、ISOはできるだけ低めに抑え、必要ならライトを使うのがおすすめです。
ホワイトバランスは固定する
動画撮影中にホワイトバランスが自動で変わると、編集時に色を合わせにくくなります。
室内なら照明に合わせた色温度、屋外なら天候に合わせた色温度に固定しておくと、後からカラー調整しやすいです。
Log撮影時はLUTプレビューを活用する
Apple Logで撮影すると、撮影中の映像は薄く見えるため、露出や色の判断が難しくなります。
LUTプレビューを使えば、編集後に近い見た目を確認しながら撮影できるので、人物の肌色や背景の明るさをチェックしやすくなります。
無料アプリとの違い
以前はLog撮影できるスマホアプリが少なかったため、Momentのような有料アプリはかなり貴重でした。
ただ、現在はBlackmagic CameraやFinal Cut Cameraなど、無料でも本格的な動画撮影ができるアプリが増えています。
| アプリ | 価格 | 特徴 |
|---|---|---|
| Moment Pro Camera II | 1,500円 | 写真と動画を1アプリで細かく管理。LUT、Looks、Momentレンズ連携が魅力 |
| Blackmagic Camera | 無料 | 動画撮影に強い。iPhone/iPad/Apple Watch対応で、プロ向け機能も豊富 |
| Final Cut Camera | 無料 | Apple純正の動画撮影アプリ。Final Cut Pro for iPadとの連携に強い |
動画撮影だけを無料で試したいなら、まずBlackmagic CameraやFinal Cut Cameraを使ってみるのもありです。
一方で、写真も動画も同じアプリで扱いたい、Momentレンズを使っている、LUTやLooksを活用して自分好みの見た目で撮影したい、という人にはMoment Pro Camera IIが向いています。
Moment Pro Camera IIがおすすめな人
- iPhoneで写真も動画も本格的に撮影したい人
- シャッタースピード、ISO、WB、フォーカスを手動調整したい人
- Apple LogやProResなどを使ってカラー編集したい人
- LUTを読み込んで撮影時に仕上がりを確認したい人
- Momentレンズやケースを使っている人
- 標準カメラアプリの自動補正をなるべく避けたい人
Moment Pro Camera IIをおすすめしにくい人
- 基本的にオート撮影しかしない人
- 撮って出しの動画だけで満足している人
- 英語表記のアプリが苦手な人
- 無料アプリだけで動画撮影を完結したい人
- Slow ShutterやTimelapseを今すぐ使いたい人
Moment Pro Camera IIは高機能ですが、誰にでも必要なアプリではありません。iPhoneの標準カメラで十分な人や、撮影後に色編集をしない人なら、無理に導入しなくてもいいと思います。
Moment Pro Camera IIのダウンロード
Moment Pro Camera IIはApp Storeからダウンロードできます。
価格は1,500円。対応端末はiPhoneとApple Watchで、iPhoneではiOS 18.0以降が必要です。
\App Storeからダウンロード/
Moment Pro Camera IIは写真も動画も細かく撮りたい人向け
Moment Pro Camera IIは、iPhoneで写真も動画も本格的に撮りたい人向けのカメラアプリです。
Apple Log、ProRes、10-bit録画、LUTプレビュー、Waveform、フォーカスピーキングなど、動画制作向けの機能が充実していますし、RAWやProRAWなど写真撮影にも強いのが魅力です。
ただし、旧版Pro Camera by Momentとは別アプリになっており、UIや一部機能は旧版と異なります。特にSlow ShutterやTimelapseは今後追加予定の機能なので、旧版レビューを見て購入する場合は注意が必要です。
無料で動画撮影を試したい人はBlackmagic CameraやFinal Cut Cameraから始めるのもありですが、写真も動画も1つのアプリで細かく管理したい人、Momentレンズを使っている人、LUTを活用して自分好みの色で撮りたい人にはMoment Pro Camera IIが良さそうです。
動画編集ソフトはPremiere Proもおすすめ
Log撮影した動画は、撮影後のカラー調整まで行うことで本来の良さを活かせます。
VLOG編集やYouTube動画編集なら、Premiere Proも定番の動画編集ソフトです。
初心者からプロまで利用者が多く、カラー調整やLUTを使った編集もしやすいので、iPhoneで撮影した映像をしっかり仕上げたい人に向いています。
- 利用者が多く、学習情報が豊富
- カラー調整やLUT編集がしやすい
- YouTube動画やVLOG編集との相性が良い
- プラグインやテンプレートが豊富

